岡山県
 むらすずめ

たっぷりの粒餡をカステラ生地で包んだお菓子です。カステラ生地というか、厚さも色も薄めに焼いたドラ焼きの生地といった感じだなあと思いました。
岡山県倉敷市のお菓子なのですが、江戸時代、倉敷は備中米の集産地。米倉がとても多い町で、倉屋敷から倉敷いう地名になったそうなのです。当然、お米の出来や不出来は倉敷の人々を左右してしまうため、毎年お盆には笠をかぶり、豊作を祈る踊りを行っていました。その踊っている姿を、稲穂に群がる羽根を広げたすずめに見たて、むらすずめと呼ぶようになったそうです。
…ということはこのお菓子、すずめをモチーフにしたのではなく、踊っている人の笠に見たてて作られたということなのでしょうか。だって全然すずめには見えないんですもん(笑)。笠だったらものすごく納得できるんですけどね。うーん、なかなか深い由来のあるお菓子です。
「むらすずめ」はいくつかの会社が販売していますが、オリジナルはこの橘香堂さんだそうです。

※ネットでお世話になっている「ぼんびら」くんから頂きました。ありがとうございました!

甘さ

★★★

対象
家庭、会社向け(いちど開けたら一気にGo!)

やわらかさ

★★★

販売元
御菓子処 橘香堂