覚えてますか? あの瞬間

1998年冬のコミックマーケットにて販売した
「Wonder Eggs Collection 4」に収録したものを
一部加筆・修正しました。

どこよりも大好きな場所、ワンダーエッグ。

好きな人のことは、一挙一動が大好きになってしまうように
私はワンダーエッグのすべてが、愛しくてしかたがないんです。

ワンダーエッグにいると、
空気の一粒一粒にエネルギーが満ちているのを感じます。
ドリーマーたちの「おもいっきり遊びたい」と思う力、
アトラクターたちの「一緒に盛り上げて、一緒に楽しみたい」と思う力、
そしてエルズやピラリスたちが生み出した、さまざまな遊びが発している力。
きっと、この3つが合わさって、
最強の「ワンダーエネルギー」に変換されているのでしょうね。

もうすぐ魔王ゴドーがやってきて、終わりの時を迎えてしまうけれど、
感じる空気、目に入る光、聞こえてくる音楽、なにげない風景…
それらをみんな、大切にしまっておきたいな。

少しでもワンダーエッグのさまざまな「瞬間」を思い出し、
浸ってもらえたら嬉しいです。


夜、イタリアントマトの前にある白い椅子に腰かけ、
ドルアーガの塔を眺める。
アトラクターの元気な声と拍手、
塔のまわりでぼんやり光る明かり。
永遠のような時間。

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ウェディング・ジャッジの判定待ち。
何度もプレイしているのに、またもや無情にもシャドームーンが登場。
「失格だ…! 汝に結婚の資格はない…!」
ああ、また駄目だったか。
「悔い改めよ…」

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「この塔は、悪魔ドルアーガによって支配されています」

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つい上下左右をのぞきこんでしまう、
ミラーナの心理迷宮の「前世の万華鏡」。

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コインベンダーでカーニバルコインを買う。
コインが払い出される時の、重たい「ちゃりん」という音。

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ホテル殺人館の薄暗いダイニング。
4つ並んだ椅子と、
その前に置かれた、うすぼんやりとした光のランプ。

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平日の夜、カーニバルアーケード側から眺める
ドリーマーのいないフューチャーコロシアム。
静かな中響き渡るBGMと、
薄暗いコロシアムで楽しげに光っている、カートのランプ。

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ザ・スタアオーディションのパフォーマンスゲート。
左右の蛍光灯が点灯し、急にまぶしくなる。

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ラッキーモンキーのフック付きサル。
赤いのと緑のがあって、毛先がすっかり丸くなっている。

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スウィーツ・スウィーティーのガラスケースに
陳列されている、ボリュームたっぷりのケーキ。

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フューチャーコロシアムで、デビルカートになってしまった。
前方でのろのろしているカートを見つけ、
思いっきり後ろからぶつけた時の快感。
これならデビルが移っただろうと、わくわくしながら判定を待つ。
無情にも再び、くるくると点滅を始める赤いランプ。

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「10年前の嵐の夜、私はあいつに殺されました」

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ザ・スタアオーディションのメロディゲート。
マイクから聞こえてくる、ルー大柴のような声。
正しく音階を発声できた時、五線譜の上を踊る音符の光。

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メビウスクリークに乗り込み、パーク周遊の旅に出発。
直後に感じるのは、心地良い揺れと水の匂い、
そして、しばしの静けさ。

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イタリアントマトの前で頬張る、
生クリームがたっぷりのチョコレートクレープ。
あったかいというよりはぬるくって、
コーンフレークがさくさくして。

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ウェディング・ジャッジで登録を済ませて渡される、
真実の指輪。
白くてリングの部分が割れていて、
上に刻んである絵柄が磨耗している。

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ドルアーガの塔入口に下げられている、
黒い大きなカーテン。
待っている間に触れる、そのやわらかさ。

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ウェディング・ジャッジの判定を、どきどきしながら待つ。
ようやく「合格よ!」と
ハニームーンが出てきてくれた時の嬉しさ。
あたりに響き渡る、幸せなメロディー。
ちょっぴりの嬉しさをかみしめつつ、
判定書のプリントアウトを待つ時間。

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発泡スチロールのお皿に盛られた、イタリアントマトのパスタ。
プラスチック製のフォーク。

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ドルアーガの塔のブリーフィングビデオで、
両手を前に合わせて涙を流しているカイ。

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ファイターキャンプのスクランブルミッション。
司令長官の緊急指令を聞き、XDV-7 VAMPIREに乗り込む。
奥行きのあるシートに深々と身をしずめ、
シートベルトをかけたら、上の方にあるインカムを装着する。
「これより通信テストを行う。ANGEL、シートベルトはOKか?」

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ドルアーガの塔で、敵の弱点に光線をヒットさせる。
的が赤から緑に変わって、「ピッ」という音が心地良く響く。

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ミラーナの心理迷宮で、落とさないように気をつけながら
白い小さなピンを抜き差しする感触。

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手に握ったカーニバルコインを、アトラクターに渡す。
楽しげに応対してくれるアトラクターの笑顔と、
コインを受け取るあたたかい手。

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「助けてくれてありがとう。あなたは本当の勇者です」

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イタリアントマトの、
2種類のフレーバーが選べるジェラート。
紅茶、ラムネ、ストロベリーヨーグルト、チョコレート、
グレープフルーツ、抹茶、チーズケーキ…。
コーンを包んでくれる紙ナプキンと、
ジェラートに差さってくる、プラスチック製の透明なスプーン。

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「それでは皆さんの中で、本日2度目、3度目、
またはそれ以上のご挑戦で、
説明はもういらないという方は、手を挙げて下さ〜い!」

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夜のラペロプター。
機体の上からぶらさがっている「ラブラブめがね」が
風と振動で、ひらひらと揺れている。
コーティングされているけど、
ちょっぴりくたびれた、紙製のめがね。
手に取ってエルズ広場を見下ろすと、光がみんなハート型…。

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「おめでとうございま〜す!
見事ドラゴン、ドルアーガを倒し、お姫様カイを救い出した、
本日、第18組目のゴールドナイトです!!」

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スウィングボールの、ピンクや黄色や緑や青のボール。
奥で左右に動いている赤いリングをめがけ、
一心不乱に投げるドリーマー。
いくつか後ろに転がり落ちてしまったボールを見つけて
拾って台の中に戻す、通りすがりのドリーマー。

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やっと搭乗の番になった、ドルアーガの塔。
ゴールデンライドに乗り込み、
荷物を足元に置き、ひざのところまで安全バーを下げ、
光線銃の調子をチェックする。
…いまいち光が弱い。

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ホテル殺人館のゾンビレシーバーから聞こえてくる、
メアリの悲痛な声、苦悶の声…。

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慣れてきても、なかなか背景と敵の見分けがつきにくい、
ギャラクシアン3。

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メビウスクリークの降り口に到着し、
ライドの動きを止める時の「がっこん」という衝撃。

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寒い冬の日、ラペロプターに乗り込み
アトラクターが笑顔で手渡してくれる、ひざかけ。
赤や緑のチェック柄で、やわらかくてあったかくて。

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ミラーナの心理迷宮で、やっと見つけた小さなスタンプ。
鏡の迷路で腰を下ろし、薄暗い中、
わずかな光を頼りに、ラリーブックの該当ページを探す。

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ギャラクシアン3のブリーフィングルーム。
程良い空調と、暗い中で流れる映像。
右上方のスピーカーから聞こえてくる、大音量の音声。

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メビウスクリークに乗りながら、
他のドリーマーが、カーニバルアーケードで遊んでいるのを眺める。
距離的には近いのに、川があるために離れて感じる。
通りすがりでありながら、通りすがりではないという
不思議な感覚。

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フューチャーコロシアムでデビルカートになってしまい、
ノーマルカートを追いかける。
ひたすら必死で追いかけるけど、
速度が同じで、なかなか追いつけない。

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ザ・スタアオーディションの受験カードを差し入れた時の
「かこん」という音。

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「マイクに向かって”アー”と言って下さい」

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ドルアーガの塔で、敵の弱点をなかなか消せずにいるうちに
容赦無く、ぐいぐいと進んでいくゴールデンライド。

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エンパイアキッチンのクレホールサンド。
カウンターで受け取ったら、奥の電子レンジであたためよう。
まずは、袋の先についている金色の針金をはずしてから。

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ピラリスおみくじの銅像に、
パスポートがするっと吸い込まれる感覚。
ちょっと時間をおいてから出てくる、おみくじ。
…末吉。
…凶より悲しいかもしれない。

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「私はダイアナ。仲間に入れてね」

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数人で乗るギャラクシアン3の静けさと、
ちょっぴりの寂しさ…。

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フューチャーコロシアムのスタート時。
どきどきしながら、カート左のランプを見つめる。
赤くまぶしく、くるくる点滅するランプ。
それを確認すると同時に、気合いを入れて発進。

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ミラクルツアーズの「爆走トロッコ」。
最後に、後ろに吹き飛ばされる大きな爆風。

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雨の日に乗る、ピラリスのカルーセル。
ちょっと湿った空気を浴びながらの回転。
傘を手に、すべらないように気をつけながら降りる、
エルズ広場の階段。

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ホテル殺人館のカジノ。
黒と赤の椅子が交互に4つ並び、
テーブルの中央では、ルーレットが回っている。
コロコロコロコロ…。

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くるくると回転しながらこっちへ向かってくる、
ギャラクシアン3の赤いミサイル。

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ワンダーラリーのゴールブースに座って
待機しているアトラクター。
その奥に見えるのは、
スウィーツ・スウィーティーに並ぶドリーマー。

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ドルアーガの塔で、
銃を向けたところに映る、小さな赤い光。

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サイバーステーションの扉を開け、ファントマーズへ。
昼間でもちょっぴり暗い。

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ミラクルツアーズの「デストラップピンボール」で
最後の鉄球にぶつかって跳ね飛ばされる時の衝撃。

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ワンダーラリーをやりながら、ピラリスのカルーセルに乗る。
赤いゾーンに入ったのはいいけれど、
ちょっとスピードが速すぎた。
「止まれ…止まれ…止まれ……ダメだ、通り過ぎちゃった!」

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「ところで、レーザーガンの番号、覚えてる?」

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ラペロプターが動くときの振動。
手にかかるのは、
ちょっと回すとはずれてしまいそうな、筒状のランプ。
記念撮影ポイントで浴びる、光の熱さ。

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目が合うと、とっておきの笑顔で挨拶してくれる
顔なじみのアトラクター。

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アトラクションで好成績をおさめ、
ラリーブックの該当ページを開いて、アトラクターに見せる。
「おめでとうございま〜す」と言いながら
アトラクターが貼ってくれる、マスターシール。
角度によって、青や赤や緑や黄色、
いろんな色に見える不思議なシール。
描かれているのは、まんまるのピラリス。

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ウェディング・ジャッジで、まずは記念撮影。
顔の位置がなかなか合わず、何度も位置を調整する。
ようやく合ったと思ったら、
今度は撮影のカウントダウンが終わらない。
中腰になったために少しばかり痛くなってしまう、
太ももと膝。

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ラペロプターに乗りながら、ふっと竜の城2階に目を向ける。
ホテル殺人館に並んでいる、たくさんのドリーマーたち。

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つるんとした手触りの、
適度に重い、ギャラクシアン3のブラスター。
ゲーム中の轟音に負けずに響き渡る、ブラスターの連射音。

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「また別の作戦で、一緒に行動できることを楽しみにしている!」

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ファントムスコープの、ずっしりとした重さ。
天井で揺れているローソク。
光の軌跡を残しながらファントムに向かって発射される、
ビリビリ光線。

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開園直後、ゲート前にずらりと並んで出迎えてくれる、
たくさんのアトラクターたち。
みんな一斉に頭を下げて「おはようございます!」
ちょっと照れながらチケットをゲートに通して
入園するドリーマー。

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「生年月日を、昭和からお願いします」

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開園直後の、人のいないエルズ広場。
誰も座っていない、白いテーブルと椅子。

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しゃかりきバルーンの自転車を、必死で漕ぐドリーマー。
次々にふわふわと浮き上がって、ゴールに入っていく風船。

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ギャラクシアン3で見事、作戦を成功させた時の達成感。
目の前にくるくるとエンブレムが近づいてきて
輝いた時の、誇らしい気分。

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スキーボールを始めると出てくる、木のボール。
押し出してやると、ゴロゴロと音を立てて進んでゆき、
ぴょんと跳ねて、得点の穴へ。
回転しながら穴へ入っていくのを、わくわくしながら見守る。

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ナビウェイでユーノス・ロードスターに乗り込み、
扉を閉める音。
エンジンキーを回す感触。
シート越しに伝わってくる、エンジンの振動。

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外から実況が聞こえてくる中、小さな部屋で行う
ドリフトキングのブリーフィング。

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左右のドリーマーと肩がぶつかるほど、左右に揺すぶられる
ミラクルツアーズの「デストラップピンボール」。
最後の大ジャンプを、最後列の席で受けて
その大きな衝撃に必死で耐える。

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メビウスクリークの洞窟。
急に静けさが広がって、ちょっぴり寒さを感じて
暗い中を進んでいくと、
目に飛び込んでくるのは、大きなドラゴン。
光る目と、揺れる尻尾。

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開園の10時になると聞こえてくる、
オルゴール風のゆっくりしたメロディ。
途中でトランペットの勇ましい曲に変わり、
今日もワンダーエッグの一日が始まる。

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「それでは最後に、あなたのいちばん得意な顔!」

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ホテル殺人館のエレベーター。
ボタンを押してしばらく待つと、
扉が開いて、奥から液体が噴きつけてくる。
その液体が、透明のガラスに当たる音。

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「石の化身、現われよ〜!」

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貸出用のアトラクターコスチュームが
ハンガーにかかって何着も下げられている、
サイバーステーション2のインフォメーション。
すぐ横には、大きなプロップサイクル。

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「ハロー!」
「OH MY GOD!」
「きゃぁ〜ん!」
「ぶ〜つかっちゃったりなんかしてぇ!」

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キューザーパックを装着して、両脇をゴムで止める。
レーザーガンをたすきがけにする。
上半身が締め付けられる感覚と、
肩に伝わる、レーザーガンの重量感。
ブリーフィングのために、その状態で腰を下ろすと
体の圧迫感は、さらに倍増。

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ギャラクシアン3で
敵を撃墜した時に鳴る「ピッ」という音。
何度もこの音を聞いているうちに、
戦意も自信も、少しずつ高まっていく。

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「たーぼぉぉぉぉぉっ!!」

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ソフトウェアで動くビッグサンダーマウンテンのような、
ミラクルツアーズの「爆走トロッコ」。
途中でレールが切れていてトロッコが放り出され、
また別のレールに戻る時の大きな揺れ。

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財布から小銭を取り出し、
橋の手前から「遊びのたまご」めがけて投げる。
かたい音をたてて、小銭がたまごにぶつかる。
間隔をあけて、たまごの中が何度か強く輝く。

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「今回の優勝は、12番カートのお兄さんでーす!!」

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キューザーアリーナの参加メンバーみんなで
並んで階段を降り、アリーナへ。
少し温度の低い暗闇の中、エナジャイザーへ向かう。
マーシャルのもとでレーザーガンにエナジャイズ。
まぶしく光るエナジャイザーと、響き渡るエナジャイズ音。

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「総員、戦闘配置につきました。発進準備完了です」
「了解。これよりキャノンシード破壊作戦を遂行する。
ドラグーン、キャノンシードに向け、発進」

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ミラクルツアーズの「デストラップピンボール」に出てくる、
ワイルドな雰囲気のお姉さん。

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ゲートを出る時に「いってらっしゃいませ」と
深く頭を下げてくれるアシュレット。

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夜、公開録音まっさいちゅうのWE2 STATION。
スタジオの中からはまぶしい光が漏れてきて、
声優さんの元気な声が響き渡る。
ベンチに座ってそれを楽しんでいるドリーマーたち。
その光と声と視線を感じつつ、彼らの横を通り過ぎる自分。

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ギャラクシアン3の、ふわっとした浮遊感。
発進する時にびっくりして大騒ぎするドリーマーたち。

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「だ〜いじょうぶですよぉ、ルーシア様。
ボクの姿は見えないんだからっ♪」

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ラリーブックのページを探り、スタンプを押す。
力をこめて押しても、薄いインク。

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「勝者には賞品を、敗者には死を。
ゲームスタート。
生き残れたらまた会いましょう」

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キューザーアリーナで敵に撃たれた時、
上半身に伝わってくる振動。

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ワンダーラリーのゴールブースで、
ピラリススタンプと文字の対応表を見比べながら、
金属のボタンを押して、封印を解く瞬間。
小さなドアを開けると中からもれてくる、キラキラした光。
そして、ひときわ大きなエルズの紋章。

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ナビウェイのコース上で見かける、ワンダーエッグの看板。
花を積んだワゴンとピラリスの描かれた、
牧歌的な雰囲気のかわいい看板。

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たまご帝国に入ってすぐ、大きなガラス越しに見える
稼動中のファイターキャンプ。
上下左右にぐりんぐりん。

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緑色の光で照らされた、
夜のエルズの広場の、広い大階段。

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サイバーステーション2の天井で回っている、
カラフルなライト。

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ピラリスのカルーセルで、馬車に乗り込んで
おだやかな揺れに身をまかせる。
くるくると流れてゆく風景と、浴びる風の心地良さ。
そして、全てを優しく包み込んでくれるような音楽。

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「防衛シールド、作動、作動、警報、警報、警報」

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ギャラクシアン3で、ある程度時間が経った頃に
目の前のランク表示を見てみる。
黄色の「A」が確認できると、とりあえずホッとする。
普段はなんてことのない黄色だけど、
ここでは特別な意味を持つ黄色。

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ふちがちょっと欠けてきている、
銀色のマインドクリスタル。

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「XDV-7 VAMPIRE,Take off!」

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ワンダーエッグのインフォメーションで待機している、
薄紫色のコスチュームをまとった、アシュレットのお姉さん。
その横のエントランスでドリーマーに声をかけているのは、
茶色のコスチュームをまとった、ダストバスターズ。

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「でも博士、消えた博士をなんとかして探さなくては!」

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フューチャーコロシアムのプレイ時間が終わりに近づく。
「5… 4… 3… 2… 1…。ゲーム終了〜!」
少しずつ減速していく、すべてのカート。

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自分や他のドリーマーたちが
ビリビリ光線を撃つ、大きな音。
同じくらい大きく聞こえる、アトラクターの実況。
耳には入るものの、プレイに夢中で
頭にはあんまり入ってこない。

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キューザーアリーナで敵を撃った時、
レーザーガンから聞こえてくる
「ポン」という音。

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ミラーナの心理迷宮で流れる、透明感のある音楽。
薄暗い中、手探りで進んでゆく鏡の迷路。
手に触れる鏡の、ひんやりした冷たさ。

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ドリフトキング独特のエンジン音。
カーブがうまく曲がれなくて、壁に衝突しているドリーマー。
カートがだんご状に渋滞している中を、
するりと抜けていくドリーマー。

since 2002/11/15